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絵が苦手でも絵本作家になる方法③ なぜ絵本を出すことになったのか? 3-3【絵本作家のなり方】

カフェのないブックカフェ

 物件の環境は素晴らしい。しかし、飲食店不可だとカフェができない。

しばらく迷い、色々と調べた結果、作ったものを提供しなければ、つまり、出来合のものとカンや瓶の飲み物ならば可能であるというところに行き着きました。

正直、それがベストとは思わなかったのですが、私はもう前に進みたかったのです。

その物件に決めました。

家賃は、15万円ほどだったように記憶しています。広さや駅の近さも申し分ないですし、本業のほうの稼ぎでなんとか住めそうな家賃だったので(ちょっと無理すれば)、ノリと勢いで決めてしまいました。

そこで、ブックカフェからカフェの部分を抜いた事業計画を検討し始めました。

ブックカフェからカフェを抜くと……ブックになってしまいます。なので、ここでは割愛いたしますが同時並行で行っていた様々自分の活動をまとめることにしました。

その結果、ブックカフェは、下記のようなものに変化していきました。

 

店舗名 「浪猫堂~ろにゃんどう~」

事業内容

・本の企画、執筆、出版、販売

・ブログ、ネットショップ運営

・オリジナルグッズの企画、販売

・委託執筆業

・レンタルスペース(貸し会議室・コワーキングスペース・撮影会場)

・新書、古書、雑貨販売(簡易イートイン付き)

・○○事業のコンサルタント

 

 

 結果、コワーキングコミュティースペース?のようなものになりました。

荒唐無稽な事業計画

事業内容を人に伝える際には非常に苦労いたしました。

言葉で事業を説明するのも難しかったので、不動産屋と大家に下記のような書面で、簡易的な事業説明を書いたお手紙を書きました。

それが下記のもの。

 

 事業説明(伏せ字多め)

  私は現在、○○に勤務し○○を立ち上げ、運営する事業をする傍ら、小説家活動をしておりました。

○○に関しては、主に○○に関する事業を5つ立ち上げ、現在、6つ目を手掛けているところです。また、その結果、○○県○○委員会からの依頼を受け、○○の○○アドバイザーを嘱託され、主に○○向けの講演等も行っております。

作家としては2007年、2008年、2009年に大きくはないですが、文学賞を連続で取り、2007年に商業出版デビューし、西多摩新聞で5年間の連載、そして出版をいたしました。

売れてはいないですが、今まで5冊の小説を商業出版しております。

本業もしているので、作家活動は細々とおこなっておりましたが、昨今の働き方改革受け、これを機に、起業をしようと思いました。

現状で大きな利益はないですが、作家活動とネットショップの運営をしております。そこに現在の○○コンサルを組み入れて事業化しようと考えていた際、居住しながら店舗をローリスクで行う方法を知り、どうせならそこを住居兼事務所兼店舗として、本屋にできないかと思い、店舗を探しておりました。

はじめはブックカフェで飲食店をしようと考えおりましたが、物件の都合もあり、古書店をメインとした雑貨店として開業し、簡単なイートイン(調理をしないもの)を設けるつもりでいます。また、ふだんは本屋ですが、予約制でレンタルスペース(コワーキングスペースや貸会議室)として利用できるような業態を計画しております。

貸会議室としては、小説家の勉強会や、○○関係の講演などを計画しております。レンタルスペースとしては、内装をスチームパンク風にし、撮影会や勉強会で利用していただきいと考えています。

 

裕次郎

 

改めて読み返すと、なんだかよくわかりませんが、情熱だけはつたわってきますね笑

 しかし、こんな状態でも審査は通りました。

 どちらかというと収入と家賃とのバランスを見られたのでしょう。

 

 あとは契約だけというところで、その日程も決めました。

頓挫した理由は猫

 しかし、ある日、私の携帯がなりました。

 相手は不動産屋です。

 契約はまだ先のはず。

 内容は、

「ペット不可でした」

 いや、まて。

 それはこの家賃や物件の交渉時前に、OKをとっていた事案でした。

 私は三度の飯より猫が好きだし、猫なしの生活なんて考えられません。

 色々と思うことはありましたが、無理なものは無理とのことだったので、諦めました。

 もちろん、世界一可愛いうちの三毛猫にゃんしーを手放すわけにはいきません。

 計画入れると半年以上かけた創業企画は、ペット不可の一言で砕け散ったのです。そのときすでに地域の住居付き物件は全てチェック済みでしたので、どうしても第二希望に気持ちが動きませんでした。

  そして、出てきたアイディアの中で「地域に根ざしたあとに○○の絵本の出版」の一行だけが残ったのでした。

 

しかし、コロナが来たことを考えると、コミュニティスペース事業なんて絶対にやらないほうがよかったと思うので、守られたように思っています。

 何に?

 うちのにゃんしーに決まってるでしょう!

 

 

次回からようやく絵本の話をします!!